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「ライフログ」で全てを記憶しよう。忘れ去られてしまう記憶がそこにある

  • 2015年2月12日
  • 澤田 典宏
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こんにちは、レイ・フロンティアの澤田です。

僕たちは現在、“サイレントログ”というライフログアプリの開発と運用をしています。

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今回はライフログアプリの開発を通じて、僕なりに考えたライフログの魅力についてまとめてみました。

 

ところで、みなさんは2014年の12月18日に自分がなにをしていたか覚えていますか?

 

ほとんどの人は記憶にないんじゃないでしょうか。

僕は、その日が誕生日でしたので「ケーキを食べたこと」や「Facebookでお祝いコメントをいただいたこと」は記憶していますが、それ以外のことは正直、記憶していません。

それなりのイベントの日なのに…。なぜでしょうか?

1. 物忘れだけでなく、物覚えも悪くなる

僕は昔から記憶力に自信があった方で、生後6ヶ月頃の記憶があるのですが、年齢を重ねると共に人の顔や名前を覚えられなくなっている自分を実感する機会が増えました。

自分の親にいたっては、間隔を空けて同じ話をするのを聞くたびに歳をとったんだなと思います。

そう、人間は誰しも老いからは逃れられません。

ですから、物忘れや物覚えは残念ながら悪くなる一方です。

2. 脳はたくさんの情報を記憶することに向いていない

先ほどの2014年12月18日の話ではありませんが、人間の脳はビデオカメラで録画したように目に映ったものや、体験したできごとをすべて記憶しているわけではありません。

僕の2014年12月18日の記憶も、いくつかの印象深い出来事が思い出されるだけで、周辺の記憶はその出来事にひも付いていれば、ゆるやかに思い返される程度です。

つまり、脳は断片的に記憶をすることで処理を速める一方、細かな情報をたくさん記憶することには向いていないということです。

3. 繰り返し思い出すことで記憶は定着する

エビングハウスの忘却曲線を背景に、一般的な勉強法としても知られているのが、繰り返し思い出すことで記憶を定着させる方法です。

たくさんの情報を記憶することに向いていない脳は、繰り返し思い出す機会のあった情報を重要なものと捉え、それ以外の記憶はしまい込んでしまう傾向があります。

そしてしまい込まれた記憶は、きっかけがなければ、いずれ忘れ去られてしまいます。

 

では、ここで2014年12月18日の僕のライフログを見てみましょう。

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この日は誕生日であるにも関わらず、午前1時過ぎに帰宅しています。

これは前日の17日にレイ・フロンティアの忘年会があったからです。

そういえば、会社の人には自分の誕生日は伝えていなかったのですが、僕の誕生日に気づいたCEOの田村が気を利かせて(?)次の出社日にケーキを用意してくれました。

話を18日に戻しましょう。

この日は帰宅後、資料などを整理したあとに4時過ぎに就寝。10時頃に起きて、再び資料を整理し、15時前後に外出しています。

行き先はブックファースト新宿店とヨドバシカメラですね。

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そういえば、この日はプレイステーション3用ソフト「ガンダムブレイカー2」の発売日でしたので、このタイミングで買ってますね。その後は16時30分頃に帰宅し、確実にテレビゲームで遊んでいたはずです。

ブログに書くにあたり、かなり省略しましたが、それでも色々な記憶が浮かび上がりました。

これらのことから、次のようなライフログの魅力を挙げることができます。

1. ライフログがあれば、いつでも思い出すことができる

先ほど、脳は重要でないと判断した記憶をしまい込んでしまうと書きました。

ライフログを残しておけば、誕生日からおよそ2ヶ月が過ぎた今日でも、その日の記憶を取り戻すことができます。

もっと言えば、1年後でも10年後でも、電子的な記憶が忘却されることはありません。

2. ライフログがあれば、覚えていなくちゃという焦りから解放される

今回のケースで言えば、“CEOの田村が気を利かせてケーキを用意した”くだりでしょうか。

昔なら、こういったことも忘れないうちにメモしておかなくちゃ的な焦りがあったのですが、ライフログから思い出せることがわかっているので、そういった焦りはなくなりました(ケーキに関して、レイ・フロンティアは男ばかりの会社なので、僕の脳は覚えておく必要がないと判断したのだと思いますが、でも感謝の気持ちは忘れずにいたいものです)。

3. ライフログは、僕の記憶を拡張してくれる

この記事を書くにあたり、昨年の自分の誕生日を思い出して、一番実感をした点です。

僕が苦手とする細かな記憶をライフログに残しておき、その記憶を僕が紐解けば、僕は今まで以上に自分のことを知ることができます。

そして、その中で僕は忘れかけていた大切なことを思い返し、新たな記憶とすることもできます。

例えば、誕生日の深夜にまでおよんだ17日の忘年会は、僕がレイ・フロンティアに参加して初めての忘年会で、そこでみんなと話したこと(内容はヒミツ)とかね。

最後に

今回、僕が使ったのは(自画自賛のようになりますが)サイレントログという利用者の移動経路を自動で記録するアプリです。

単純ですが、自分があの日の何時頃、どこにいたのかがわかるだけでも、あのように記憶を呼び戻すことができます。

この記事を読んでライフログに興味を持ったら、どんどん記憶を残してみてください。

記憶を残すのは平凡な日常で構いません。

だって、特別な時間がいつくるかなんて予測できない日常で、そのときに記憶が残っていないよりは、残っている方がいいと僕は思うのです。